認知症で不幸にならないために

昨今の日本では、社会問題にもなっている認知症。
認知症患者の家族は介護等大変だと思います。

そういった問題に関してですが、やはり、認知症は物事の良し悪しの判断がつかないこともあります。しかし、年齢的には行為能力者ですから、何らかの法律行為は、基本的には有効になってしまう。

これでは、認知症患者は騙され放題ですし、交わしてはならない契約を交わしてしまいかねません。

そこで、制限行為能力者として、法的保護を与え、単独で有効な法律行為ができないようにしてしまえば、騙されたりする心配が圧倒的に減ります。

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嫡出子の分類と、その各種訴えのまとめ

ここでは、嫡出子についてお話してきました。

まずは、推定を受ける嫡出子と、推定を受けない嫡出子に分けることができます。
ポイントは、出産の時期ではなく、妊娠の時期で考えると話が整理し易いとお話しました。
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推定を受けない嫡出子の場合

前回は、推定を受ける嫡出子を自分の子ではないと否認する、「嫡出否認の訴え」についてお話しました。

今回は、推定嫡出子以外の親子関係を否認する、「親子関係不存在確認の訴え」についてお話しましょう。その前に、再度、話を整理しておきましょう。
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嫡出推定の子をを夫が「オレの子じゃない!」言いたいとき

嫡出子についてお話してきました。
推定を受ける嫡出子と推定されない嫡出子は、生まれた日ではなくて、妊娠した日について考えていくと整理がつきやすいということです。

さて、この嫡出子ですが、あくまで「推定」の話です。条件が揃っていれば、
「そりゃあそういうことでしょ?」という話なんですね。

その通りなのであればそれでいいのですが、その通りではない場合だって当然あるのです。
母親は、自分の生んだ子ですから、推定も何もないわけで、こういう問題にはなりません。
しかし、父親は、違います。推定を受ける嫡出子であっても、「オレの子じゃない」と推定を覆すということはあり得るわけですよね?

そこで、民法では、父親に「この子は自分の子ではないです」と主張することができる規定を置いています。これを、「嫡出否認の訴え(民法775条)」といいます。

この訴えは、原則として夫しかできません(民法774条)。ただし、その夫が死亡したり成年費後見人になったりした場合は、この限りではありません。夫の親族などからの訴えが可能になります。

この夫が訴える相手方は、子または親権を行う母になります。親権を行う母がいなければ、家裁がその代理人を宣しなくてはなりません(民法775条)。
この訴えの期間は、原則としてその夫が出生の事実を知ってから1年間です(民法777条)。

ちなみにですが、ここの部分は、行政書士試験平成27年度に出題されました。
この部分と772条の部分ですね。
http://xn--8prp7ir4movbgbz8lpz5hcsd05p7hy.xyz/27-46-1/
http://xn--8prp7ir4movbgbz8lpz5hcsd05p7hy.xyz/27-46-2/

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嫡出子とは -補足-

この嫡出子の話は非常に複雑であります。ちょっと補足する必要があります。

ポイントは、懐胎時期の話です。出生時期の話ではありません。
例えば、出生時期が結婚後200日以内であれば、それは、推定されない嫡出子になります。懐胎時期は婚姻前と推定されますし、これでは父性の推定も受けられません。
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法的親子関係について

夫婦の法律関係についていろいろお話しましたが、ここからは親子関係についてお話しましょう。

親子関係を法的に分類すると、血としての親子関係、つまり、自然血族関係の実子関係と、法律によって結びついてた親子関係の養子関係に分けることができます。
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親族関係の発生・消滅について

血族関係は、自然血族関係では「出生」によって発生します。
嫡出子は、その父母間での子として血族関係が発生し、非嫡出子でも、父がその非嫡出子を認知すれば、父及び父方の血族として親族関係が発生します。
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親族について

家族の法的問題や相続、結婚に関して、知っておきたいのが、「親族」という概念です。

誰々から見て自分は親族なのか、あるいは、自分から見て誰々は親族なのか、これは結構重要な問題です。同親族同士でも結婚できる場合がありますし、関係なかったのに親族となって推定相続人になる可能性だってあります。
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失踪宣告の取り消しについて

長年、行方不明だったお父さんが失踪宣告されて、
お父さん個人名義だったたくさんの財産も奥さんやお子さんたちにも相続され、奥さんも再婚しました。

残された家族だったけど、
それぞれが前を向いて新しい生活を歩んでいた頃でした。
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失踪宣告について -概要-

例えばです。

ある家庭で、お父さんが、ある日突然、いなくなってしまいました。
本当に突然に。残された家族は、探しますが、一向に見つかりません。
お父さんからの連絡もありません。

そんなこんなで月日は経ちます。
家族は、お父さんは、どこかでちゃんと生きていてくれている、
明日にでも帰ってきてくれるとは信じていますが、反面、あきらめています。

気持ちはそういう状態ですが、実際は、
お父さんの生死がはっきりしないので、不都合が出てきました。

もし亡くなっていれば、相続の問題も出てきます。
稼ぎ頭がいないので、貯金はあったとしても、減る一方です。
切実な問題ですよね。

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