婚姻(結婚)の無効について

法的に言って、婚姻が無効や取り消しになる場合ってどんなものがあるでしょうか。
まずは無効について。

民法では、婚姻の成立要件のひとつとして、「社会通念に従い婚姻とみられる生活共同体を創設しようとする意思」と言う婚姻意思の合致が必要とされています。よって、この意思がない婚姻は無効とされているんですね。

例えば、なんか知らないけど自分が結婚したい人と違う人と結婚してしまったとか。こんなことが起こり得るかは別問題として、別人には婚姻意思はないでしょうから、こんな場合はその婚姻は無効、となります。結婚前に別人と気づいてほしいものですが・・・

無効となった場合、その結婚ははじめからなかったことになります。ですから、無効までに発生した権利関係やら何やらは遡及的に消滅、はじめからなかったことになります。これは離婚とは違った意味で色々大変ですよ。

例えば、この無効結婚に子供がいたとかの場合、その子供は非嫡出子(婚姻関係のない男女に生まれた子供)扱いになり、そうなる当然、その子には相続権はありません。離婚した両親の子供にも相続権はありますからね、これはかわいそう。

子供には罪はありませんが、なんとも切ないですよね。

で、この無効を主張するのは、本人同士はもちろんですが、なんらかの利害関係がある人間であれば誰でもできます。それと、時効等はなくいつでも主張は可能。結婚して30年後でもいいということになりますか。

ただし、人違いで結婚しても、無効は認められない可能性もあります。
実際は無効な婚姻でも、追認(明示するしないに関わらず)すれば、それはそれで有効な婚姻となり得ます。

例えば、人違いで結婚しちゃったけど、実際に生活を続けていくととてもいい人でこの人と結婚してよかったと思えるようになったってこともあるでしょう。ましてや、30年も一緒にいると、黙示の追認をしたと思われても仕方がありませんよね。