婚姻(結婚)するとこんな法的効力が発生する

人はなぜ結婚するのか?
哲学や感情の話ではなくて、人はなぜ結婚するのでしょうか。体裁や感情の話はともかく、結婚するといろんな権利や義務が発生します。

相続だってそうですよね。夫婦の片方が亡くなった場合、配偶者は常に2分の一を相続する権利があります。相続の話はまた今度にして、婚姻の効力についてお話していきましょう。

婚姻の効力

婚姻した場合、まず夫婦間には同居し、互いに協力、扶助しなければなりません(民法752条)。これは夫婦の本質的なものだと思いますが、法的強制力があるわけではありません。単身赴任のようなケースだってあるわけですしね。

夫婦のあり方を示した指針みたいなものです。ただ、夫婦の一方がこの義務を履行することができるのに履行しない場合、もう一方の夫婦がこれを理由に離婚請求が可能になってきます。この辺は注意が必要です。

また、未成年が婚姻した場合、これによって成年になったとみなされます(民法753条)。法律上、大人になったと擬制されるんです。これを「成年擬制」といいますが、例えば、未成年というのは、原則として、単独で法律行為を行うことができないのですが(民法5条1項)、婚姻した未成年は、成年とみなされるので、単独で有効な法律行為ができるようになります。

気を付けないといけないのは、大人になったとみなされるのは民法上の場合だけであって、煙草を吸ってもいいとか、競馬もしてもいいとか、そういうことではありません。罰せられますので気を付けて。

ここでひとつ疑問になるのは、もし、未成年のうちに離婚とかで婚姻解消された場合は民法上、未成年に戻ってしまうの?と言うことですが、この成年擬制は解消されません。そんなことしたら、子供がいた場合に親権の問題や、婚姻中の取引関係が混乱してしまうからです。

また、夫婦間でした契約事は、婚姻中は、夫婦の一方から、いつでも取り消すことができます(民法754条)。
例えば、「100万円あげるよ」「ほんと?ありがとう!書面にしてね」とかね。これは一応、贈与契約が成立していることになるのですが、これを「100万円やると言ったな。あれは嘘だ」と取り消すことができます。ただし、第三者が絡んでいて、その第三者に取り消したことによって害が及ぶような取り消しはできません。

あと、明文規定はありませんが、守操義務も発生します。だから、浮気は離婚原因や(民法770条1項1号)損害賠償請求の原因となるのですね。