夫婦の氏

婚姻の効力のところではお話しませんでしたが、結婚したら氏(うじ)の変更が伴ってきます。氏とは、姓ですよね。田中とか山田とか鈴木、とか。
婚姻(結婚)するとこんな法的効力が発生する

婚姻したら、夫方でも妻方でもどちらでもいいので、夫婦同氏の原則があります(民法750条)。

昨今、夫婦別姓の論議があるようですが、個人的には反対です。推進派の人は、現行法では女性の仕事上で不都合あるとか言いますが、仕事上だけ婚姻前の姓を名乗っていればいいだけの話だと思うのですが。

知り合いでも実際にそうしている女性、2人いますけどね。まあ、いいです(笑)。

婚姻継続中ならばそれでいいと思うのですが、取り消し、死別や離婚の婚姻解消の場合はどうなるのでしょうか。
離婚や婚姻取り消しの場合は、原則として復氏、つまり、婚姻前の姓に戻ることになります(民法749条、同767条1項)。

原則があれば、例外もあります。

離婚しても、婚姻中の姓を名乗っていれば何かと都合のいい場合もあるでしょう。それこそ、子供のことを考えたりすると。そういう場合は、離婚後3ヶ月以内に法律に定められる手続を踏んで届ければ、婚姻中の姓を名乗ることも可能です(同2項)。

死別の場合はどうでしょうか。
死別の場合は、取り消しや離婚のように、当然に復氏にはなりませんが、生存配偶者は届出によって復氏します(民法751条)。

ポイントとしては、「夫婦関係解消の意思表示」があります。
取り消しや離婚は、明らかに夫婦関係解消の意思表示になります。しかし、死別は、必ずしもそうではありません。

意思があるないは別として表示はありませんよね。ですから、死別後は生存配偶者の意思に委ねましょう、ということです。