離婚の無効、取消し

ここまで数回に分けて離婚のお話をしてきました。今回は、その離婚の取消し、無効についてお話していきましょう。

以前、結婚(婚姻)の取消し無効についてお話しましたが、それと今回の離婚の取消し、無効と対比してみてもいいかもしれませんね。

離婚の無効

まず、離婚の無効の場合ですが、離婚意思がないのに離婚した場合は、それは無効になります。はじめから離婚はなかったことになります。

ここで言う離婚意思とは、離婚届を届け出るという意思で大丈夫とお話しましたが、この離婚届を出す意思がないのに離婚になったら、それは無効ということです。

例えば、妻が、夫が留守中に夫の印鑑を悪用して離婚届に判を押して作成提出した場合などですね。

離婚意思があるのは妻だけで、夫が知らぬ間に離婚届が作成されて提出されていた。ここには、夫の離婚意思はありません。夫婦の意思の合致がなければなりませんから。

この無効の主張権者は、婚姻の場合と同じです。
すなわち、本人同士はもちろんですが、なんらかの利害関係がある人間であれば誰でも主張権者になり得ます。

離婚の取消し

次に、離婚の取消しで巣が、婚姻の取消しの場合は、婚姻障害事由があれば取り消し得るとお話しましたが、離婚の取消しの場合は、詐欺や強迫にて離婚した場合のみです。

離婚取消しの方法は、裁判所に請求する必要があります。これによって、離婚は遡及し、はじめから離婚はなかったことになります。
ちなみに、婚姻の取消しは、財産関係は遡及してはじめからなかったことになりましたが、身分関係は遡及しませんでした。