嫡出子とは -補足-

この嫡出子の話は非常に複雑であります。ちょっと補足する必要があります。

ポイントは、懐胎時期の話です。出生時期の話ではありません。
例えば、出生時期が結婚後200日以内であれば、それは、推定されない嫡出子になります。懐胎時期は婚姻前と推定されますし、これでは父性の推定も受けられません。

同じように、婚姻解消から301日以降に生まれた子も婚姻期間中に懐胎した子とは推定を受けません。婚姻期間中に懐胎した子とは推定されないからで、それゆえに父性の推定も受けられません。

このように、出生時期ではなく、懐胎時期を見ていけば、多少は整理されて理解がはかどるのではないかと思います。そして、もう一度、772条の構造を説明します。

2項で婚姻成立から200日以降(正確には201日以降)、婚姻解消から300日以内に出生した子が、婚姻期間内に懐胎した子であると推定されるとしています。

そして、この2項を受けて1項に行きます。
婚姻期間内に懐胎したと推定されるということは、その子の父親は、その子の母親と婚姻期間内に夫婦関係にあった者、すなわち、父親が特定されていると推定されるわけです。

この2項1項で、婚姻期間に懐胎した子、それゆえに、父親が誰であるかが推定されるという理屈です。

ややこしい話ですが、子供の立場をはっきりさせると言うことは、最終的には確実に子供のためになることです。