嫡出子の分類と、その各種訴えのまとめ

ここでは、嫡出子についてお話してきました。

まずは、推定を受ける嫡出子と、推定を受けない嫡出子に分けることができます。
ポイントは、出産の時期ではなく、妊娠の時期で考えると話が整理し易いとお話しました。

そして、形式的に推定を受ける嫡出子の要件を満たす場合でも、事実上、婚姻中の妊娠が不可能な場合もあります。
このような場合は、推定の及ばない子となります。

そして、それぞれ、推定を否認する訴えや、親子関係がないことを確認してもらう訴えがあります。
そして、民法773条に、推定が二重に及ぶ場合の訴えの規定が置かれています。
これは、例えば、重婚のような場合に起こりうるものです。

以上のようなことを表にしてまとめてみました。

嫡出否認の訴え(775条) 親子関係不存在確認のお訴え 父を定める訴え(773条)
適用場面 推定を受ける嫡出子の嫡出性を否認する場合 推定嫡出子以外のことの親子関係を否認する場合(推定の及ばない嫡出子、推定を受けない嫡出子 二重の嫡出推定が及ぶ場合の父決定(重婚等)
提訴権者 原則夫のみ 利害関係あれば誰でもできる 子、母、前夫、後夫
訴えの相手方 子、または親権を行う母、親権を行う母いない場合は、家裁が特別代理人選任 確認を求める相手方、相手方死亡の場合は検察官 子や母が原告の場合は前夫と後夫、前夫と後夫が原告の場合は母または子