保証人の役割

保証人の概要、基本的なことについてお話しましたが、
今回はその保証人の役割についてお話します。

保証人は、人的な担保になります。
すなわち、主たる債務者が債権者に対して、債務の履行ができなくなった場合、
保証人は主たる債務者の代わりに債務を履行することになります。

債務が借金の返済だった場合は、その借金の肩代わりになりますね。
その肩代わりのメカニズムはどうなっているのでしょうか。

保証の流れ

保証人には、「催告の抗弁権(民法455条)」と「検索の抗弁権(民法453条)」という権利が付与されます。抗弁権ですから、債権者に対する対抗できる権利という感じです。

催告の抗弁権

催告の抗弁権とは、債権者が債務者の債務を保証人に請求(催告)したとき、保証人は、
債権者に対して、まずは債務者へその旨を催告するように請求できる権利のことです。

保証人は債権者が自分のところに「50万円返してくださいよ」と催告してきたら、
「まずは主債務者に請求してよ。話はそれからだよ」と抗弁できるのですね。

あくまで保証人は、担保であって、保険なのですね。
ですから、順番がちがうでしょ、ということです。

検索の抗弁権

検索の抗弁権とは、債権者が保証人の財産について執行しようとしたとき、
主債務者の財産について執行されるまでその執行を拒むことができる権利です。

催告の抗弁権と似たようなものですが、こっちは財産執行についての抗弁権になります。
「何でいきなりこっち来るのよ。まずは主債務者の財産の執行の方が先でしょ?」と拒めるわけですね。


繰り返しますが、保証人というのは担保に過ぎないのです。
一般的にこのヘンは勘違いしがちですけど。

気をつけないと、損してしまいますよね。